Journey through the rainy 27-27年の数奇な人生

どーも、景嗣です。

 

本稿は、Twitter企画、「#仲間と作る本2」に捧ぐ・・・

説明すると長くなる・・・・

読者各人で、上記企画の詳細について参照されたい・・・

早速・・始めさせて頂く・・・

 

 

・・・・・

・・・・・

 

「景嗣くんは・・・きっと・・・選ばれた人間なんだよ・・・」

 

とある青年が歩んだ、27年の数奇な人生・・・

これは、彼の数奇な人生を記した手記であり・・・

彼が後世に遺したい、メッセージでもある・・・・

 

どうか、一人でも多くの人に・・・

彼の張り裂けんばかりの・・・

涙声の叫びを・・・・

聞いて頂きたい・・・・

 

・・・・・・

「彼には試練を与えよ・・・」

神は、不敵な笑みを浮かべながら、賽を投げた・・・・

 

1992年10月9日・・・・

一人の男の子が生まれた・・・・

 

赤ちゃんとは一般的には、可愛らしく、誰もが慈しみたがる

愛玩の存在であるのが通常

彼は少しばかり違っていた・・・・

 

彼は・・重度の皮膚疾患

彼の表皮は脆く、肉崩れを起こし、全体の皮膚から、体液が溢れんばかりにとめどなく溢れ出すのだ・・・

その体液は、異臭を放ち、やがて凝固し、青黒く汚らしい色に変色し、彼の表面を覆い尽くす・・・

 

その姿は、もはや人間の形をしていなかった。

「異形」とでも言うべきであろう・・・

 

ベビーカーに乗せられた「異形」は、数歩道を行くたびに、大衆の注目を集めた・・・

 

「なにあれ?? 気持ち悪い・・・」

 

通りすがる誰もがその異形をその目に焼き付けんと振り返り

嘲笑うのだ・・・

 

異形の生みの親・・・

父と母は

大衆の心無い声に何度も耐えたという・・・・

 

その皮膚を青黒く変えた「異形」は・・・

人間社会でまともに生きられるはずもなかった・・・

 

彼は、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間・・・・

イジメを受けなかった瞬間がなかった・・・

 

「皮膚ジュクジュク星人」

「地球から消えろ!!」

 

何度そのような類の罵声を浴びせられ、リンチを受けたか

覚えていない・・・・

 

恥ずかしめられ、痛めつけられることさえ

彼にとっては当たり前になっていたほどだ・・・・

 

しかし、幸い・・・

彼は、「センスの人だった・・・」

 

勉学に励ませては、偏差値72をイーブンでたたき出す秀才であり、

弱い自分を変えるため、一念発起して始めた少林寺拳法では、出場する大会はだいたい優勝、大阪府で何度も優勝し、国体選手として何度も大阪の旗を背負って戦った実績さえある。

ふと絵を描かせてみては、府のコンクールで賞をもらうほどの芸術家であった・・・

絵だけではない・・・何か作品を作らせてみては、何かしらのコンクールに出品されるほどのセンスであった・・・

 

いつしか、学校の先生は僕を崇拝し、あらゆる大人が「この異形」に敬意を払い崇拝した。

同級生からは別次元の人として敬遠された。

 

読者よ、誰もが羨む順風満帆な日常を彼は過ごしたと思うだろうか??

残念ながら、その推察は的を大きく外している・・・

 

彼は、近寄りがたい存在として、クラスルームに佇むばかり

彼を「勉学の教え人」と称え、各人の利潤を享受するための使い勝手のイイ道具として位置付けることはするが

心からの友になろうとする者は誰一人として現れはしなかった。

おそらく、嫉妬の念を彼に持つ者は多かったであろうな。

 

「彼はいつも・・・・」

「孤独だった・・・・」

 

センスを発揮する度に栄誉は得れど、

孤独が彼の心に大きな穴を空けていくのを実感した。

 

孤独な学生時代を過ごし・・・

大学3回生、丁度、20歳21歳ころの時分

 

「彼の人生はいよいよ狂い始める・・・」

 

彼には唯一の兄がいた。

外界から化け物と蔑まれ、人知れず涙を流していたころに

心の支えになってくれていた大切な兄だ。

とても優しい兄だった。

 

ひょんなことから・・・

彼の兄は・・・

マルチ商法にはまってしまうことになる・・・・

 

随分、厄介なグループの洗脳を受けたらしい・・・

頭のおかしな理論で、あらゆる人を不幸に誘う悪徳ビジネスに手を染めることになる・・・・

 

「この商品を買えば、景嗣、お前の皮膚病だって、きっとよくなる!!大人しく俺のダウンにつけば、みんなが幸せになれる!!」

彼には、何らの悪意はない・・・

だが、それは長い目で見れば、関係する人の全てを不幸にするビジネスであることは明白だった・・・

 

兄の目は、もはや、あの頃の、昔の優しい兄の目をしていなかった・・・

冥利に憑かれ、人徳を汚す、卑しい餓鬼のマナコだ・・・

 

残念ながら・・・

その兄とは家族の縁を切ることになった・・・・

 

あの事件からもう8年が経つ・・・

未だに兄の洗脳は解けないままだと聞いている・・・・

 

家族に不穏な空気が流れるようになって、しばらく経ったころ・・・

景嗣自身に異変が生じる・・・・

 

「右目が・・・・」

「右目の視界の上半分が・・・・」

「黒いカーテンがかかったようになって、何も見えない・・・」

 

突然の「網膜剥離」に罹患したのである・・・

原因は・・・・皮肉にも

幼少期より苦しめられてきた、皮膚病である。

その皮膚病が引き起こすカユみによって、景嗣はショッチュウ顔面を掻きむしる少年だった。

そのため、顔面を掻きむしる際に眼球を相当程度に痛めつけていたのだろう・・・・

 

穴だらけ状態の網膜が剥離を起こすという最悪の事態になった。

健康な網膜が打撃によって剥離したならば、手術は存外簡単なのだが・・・

穴だらけの剥がれた網膜を復位させることというのは医学的には相当に難しかったらしい・・・・

 

何十回の手術を受け、眼球を治そうとしても・・・

彼の右目の視力は・・・

戻ることはなかった・・・

活字も、愛する家族の表情でさえ

見えなくなってしまった・・・・

 

・・・・・

・・・・・

顔面を掻きむしることによって、この状態になったのだ・・・

実は、左目の網膜もすでに穴だらけなのだ・・・

 

「景嗣くん、いつになるかは宣告することはできない・・・だが、キミは将来的には左目も同じようになり、大半のものが見えなくなるよ」

医師からは既にそのような宣告を受けているのだ・・・

 

・・・・

・・・・

 

彼の悪夢はこんなものでは終わらない・・・・

かねてより、彼の父は「うつ病」を患っていた・・・・

アルコール中毒も併発し、精神的に限界が来ていたのであろう・・・

 

あるとき・・・・

彼の父は・・・・

 

「首を吊って自らの手でその生涯を終わらせてしまったのだ・・・」

 

しかも、息子である景嗣の目の前で・・・・

 

愛していたはずの、妻と息子を遺して・・・・

 

首を吊った亡骸というのは、意外にもキレイなのだ・・・

後ろから見れば、多少首を傾げてまっすぐに佇んでいる様子であるし、亡骸はまるで造り物・・・・生気が抜き取られた彫刻のようであった・・・・

 

父さんも僕と同じ「センスの人」だったんだ・・・

尊敬し、羨み、そして尊敬する大好きな父さんだった。

 

僕は、片目に眼帯をはめて、父さんが入っている棺を持ち上げて運ぶ場面になっても、現実を理解できなかったのを覚えている。

 

・・・・・

・・・・・

やがて・・・

その現実は、リアリティを伴って、遺された僕と母親を苦しめた・・・

 

受け容れられない父さんの急逝に・・・

僕と母親は毎日、その身が枯れ果てる程の涙を流し、空に向かって叫び続けた・・・・・

 

毎日だ・・・・

忘れた日なぞ、ありはしない・・・・

 

僕と母親の心には、

慟哭の豪雨が降り続けた・・・・

 

小さく惨めになった、なんとも哀れな母息子は・・・・

毎日のようにお互い身を寄せ合い、涙を流し合って

支え合った・・・・

 

「父さん、ゴメン・・・助けられなかった・・・ゴメン・・・」

罪の意識に耐えまなく苛まれ続け・・・・

 

何度も何度も・・・・

悲しみに試される夜を・・・・

二人で、幾度となく乗り越えてきた・・・・

 

・・・・

・・・・

 

そして・・・・

彼がこの世に生まれて27年が経とうとしている・・・・

 

今現在、彼がここに来るまで・・・

「ただ、ただ・・・悲しみの雨に撃たれ続けた・・・・」

 

その体には、衣服では隠しきれぬほどの無数のキズが刻み込まれている・・・

 

絶え間なく降りしきる悲しみの豪雨は・・・

 

容赦なく彼の傷口に染み入り、激痛を与え続ける・・・・

 

彼の歩く、その道には・・・・

 

数多の人間の亡骸が転がっている・・・・

 

そう、彼にとって大切な人たちのことだ・・・・

 

彼は、大切な人の亡骸をこれでもかというほどに踏みにじって・・・

ただ、ただ、前に進んだのだ・・・

 

大切な人の面影を置き去りにして、見捨てて・・・

 

小さな背中にのしかかる、重い十字架を背負って・・・

 

絶え間なく続く、喪失の悲しみの念に咽び泣きながら・・・・

ひたすら前に進んだ・・・・・

 

・・・・・

・・・・・

 

この27年間を通じて・・・

1個の持論を持つに至った・・・・

 

 

「得れば失い、失えば必ず得るものなり・・・・」

 

僕は、ただただ、惨めに指を咥えて、神様に身ぐるみを剥がされ続けたわけではなかった・・・・

 

神が容赦なく与える試練に、痛みに、悲しみを経て・・・

 

達観し、精神は円熟味を増したらしい・・・・

 

「世の中のモノゴトの本質が手に取るようにわかるようになった」

「己の独自思想で、迷える他者を導けるようになった」

 

これらは、僕の思い違いかもしれないが・・・・

ただ、己自身の手ごたえとして・・・・

喪失の運命を経て、己の精神が悟りの境地に近くなったのは紛れもない事実である・・・・

 

失って、その悲しみに耐えて、それでも前に進んだ僕だからこそ、断言できる・・・・・

 

 

「いみじくも、人間というのは失った数だけ、豊かになるらしい・・・」

 

今となっては、景嗣は、独自思想を堅持し、人を導く哲人として、俗世を流れている・・・

 

 

最近、Twitterのとあるフォロワーさんにこのようなことを言われた・・・・

 

「景嗣くんは・・・きっと・・・選ばれた人間なんだよ・・・」

 

このコトバは僕の胸に深く突き刺さった・・・・

世迷言だろうか・・・

否、世迷言であっていいはずがない・・・

 

神はきっと・・・

僕に何か特別な役割を担わせたいに違いない・・・

例えば・・・

常人の人生では得難いフィロソフィーをその精神に宿し、

それに基づいて、人々を導くリーダーにならんことを・・・

僕に期待しているのかもしれない・・・・

 

なんでそのように思うのか・・・・

・・・・・

・・・・・

 

僕は正直、自分の人生をもう諦めている・・・・

 

生きることが正直、苦痛で仕方がない・・・・

母を独り俗世に取り遺すハメになりさえしなければ・・・

1秒でも早く、この世を去りたいと切望している・・・

 

我慢ならず、あれから何度も自害未遂をし・・・・

目の視力を守ることも忘れて、やめていた武術も向こう見ずに続けているくらいだ・・・・

また、長生きしないために、わざと毎日酒に溺れるようにも心がけている・・・

 

いつ、目が見えなくなって、命を落として、この世を去るかもわからないような・・・

そんな生活をしている・・・・

 

にも関わらず・・・・

自害しようにも自害しきれず生きてしまったり

目も依然と異常なしの状態だ・・・・

 

僕は、生かされてる・・・・のか??

 

「景嗣、まだ生きろ・・・・」

「キミはまだその役割を全うしておらんだろう・・・」

 

ここ最近になって、神からこのような啓示を授かっているように思えて仕方が無いのだ・・・・

 

自惚れだろうか??

勘違いだろうか??

 

僕のことをどう評価して頂いても構わないさ・・・・

 

ただひとつ、言えることは・・・・

 

「僕には、この俗世で成し遂げなければならない役割がどうやらあるらしい・・・・」

 

それが一体何なのか・・・

まったく見当がつかないが・・・・

 

少なくとも・・・

僕を必要としてくれる人が・・・

わりとたくさん居るのだ・・・・

 

「まだ逝ってはいけない・・・・」

 

悲しみを隠して・・・

痛みに耐え忍び・・・

哲人は・・・・

迷い人を導かん、と・・・

今日も人知れず、俗世を流れる・・・

以上

景嗣

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