悪徳商法潜入捜査「デート商法」 その2

どーも、景嗣です。

 

本稿は、「悪徳商法潜入捜査『デート商法』」シリーズの「その2」に該当する。

本稿を読み進めるにあたり事前に「その1」を読んでおく必要がある。

以下に「その1」のリンクを貼っておく。各自確認されたい。

悪徳商法潜入捜査「デート商法」 その1

 

「景嗣くんに指輪をデザインしてあげたいなぁ(⋈◍>◡<◍)。✧♡」

・・・・・

・・・・・

大学院で消費者法を研究していた僕からすると、典型的なデート商法であることにとっくに気づいていたし、場合によっては危険な状況にハメられる可能性もないわけではないことも自覚していた。

しかし、悪徳業者と直接バトルできるという貴重な体験ができそうであるのと・・・ 「せっかくのご縁かな」という思いもあったので・・・

もう少しこの小娘に付き合ってやることにした。

 

「景嗣くん、とりあえず場所を変えようか・・・」

まゆと僕は、喫茶店を出て次の場所に移動する。

 

読者もだいたい想像がついているのではないか??

まぁ、彼女が働いているオフィスである。

駅近くにある小さなビルの2階の一室に連れてこられた。

 

事務室と来客対応用スペースがパーテーションで仕切られている。

部屋の奥側に位置する事務室には誰かがいて、仕事をしているようであった。

 

僕は、来客対応用スペースにある机に座らされ、彼女が離席している間、指輪のカタログを一瞥していた。

 

まゆが戻ってきた。

彼女はおもむろにA4用紙を3枚ほど机に並べて、シャープペンシルで何かを描きながら、僕に語り掛けてきた。

 

まゆ「私たちがデザインしているのは、主に『エンゲージリング』なの。『この人と一生添い遂げたい!!』と思える人に出逢えた時に渡すの。きっと相手の子は喜ぶに違いないね。『エンゲージリング』に限ったことではないけれども、大切なのは『その指輪に自分の確固たる信念・願いを込めること』なの。景嗣くんのアツい想いをいっぱい込められる指輪を私がデザインしていくね!!」

 

まゆ「『エンゲージリング』に限らないけれども、大切なのは『信念・願いを込めること』なのね。そういうときには決まって、『ダイヤモンド』とかの石を埋めるものなの。イロイロな種類の石が存在するけれども、願いを込めるのに最も相応しい石というのが『ダイヤモンド』なのね。景嗣くんの想いを最大限に乗せるためにも、ダイヤモンドをハメ込んだデザインにするのがベストだね」

 

まゆ「あ、そうだ。何で『エンゲージリング』は薬指にハメるか知っている?? こうやって両手を合わせてみて。たいていの指は自分の意思で離せるけれども、薬指だけ離すことができないの。つまり『離れない』指に指輪をハメることで二人の永遠を祈願できるってことなの。あと『自分の心臓に一番近い指』でもあるのね。自分の想いを乗せるのには最適な指だと思わない?? だからサイズは景嗣くんの薬指を参考にするね」

 

彼女は、A4用紙に文字やら図やらをメモ書きしながら、色んな情報を僕に語り掛けけてくる。

しっかし、喫茶店でもそうだったけど・・・・

よくしゃべる「クソガキ」だな・・・

 

景嗣「まゆ、僕には彼女はいないし、今後ともお付き合いする予定のある相手が一切いないんだけれども・・・ そんな状態でデザインできるの??」

悲しいかな事実であるwwww

キツイ切り返しはこの時点で出せるのだが、せっかくなんで敢えてやんわりしたボールを投げることにしよう。

 

まゆはおもむろにA4用紙に何かを図描し始めた。

「25歳、26歳、27歳、28歳、29歳、30歳」。現時点から起算して、5年後の30歳までをメモ書きして僕に何かを語り掛ける。

 

まゆ「今彼女が居なくても大丈夫だよ。結局さ、若さってスゴイ大切だと思うの。26歳の今から29歳に懸けてまでは肉体的にも精神的にも右肩上がりなわけじゃない?? ところが30歳になったら途端に右肩下がりになってくるじゃない?? するとしきりに『ああしとけば、こうしとけば』って後悔ばかりする人が多いわけ。私は景嗣くんに『私との出逢いをきっかけに揺るぎない信念』をひとつ作って、その想いを指輪に乗せて欲しいの」

 

まゆ「別に『婚約』という目的に限らず、私がデザインした指輪に強い想いを乗せて、今後の人生を後悔なく生きて欲しいの。そのきっかけをつくれるなら、私は景嗣くんのために何でもデザインしてあげるね」

 

景嗣「・・・・・」

 

まゆ「予算なんだけど、安く作れておよそ100万円くらいにはなるかな。。。。 ほら、人が一生に稼ぐ金額って平均して、1億2000万円っていわれてて、固定費が6000万円、変動費が6000万円って言われているのね。変動費6000万円のうちの100万円で人生を大きく変えるための意識改革ができるならイイ買い物だと思うんだぁ」

 

まゆ「さて、ここまでの話を聞いて、たぶん景嗣くんの中で『メリット』『デメリット』の思いがあると思うんだ。『メリット』でいえば、『素敵なお話だね!!』ってところかな。『デメリット』でいえば『怪しい、必要ない、お金がない』ってところになると思う。ここまでの話を聞いて、景嗣くんの方から何か質問ある??」

 

やれやれ・・・・

話を聞けば、僕と同い年の26歳だというのに・・・

 

胡散臭ぇ能書きばかり垂れやがって・・・

安い商売しやがって・・・・

 

さて、どういう風に潰してやるか・・・・

 

 

まゆ「あっ、ゴメン。ちょっとトイレに行ってくるね。トイレから帰ってくるまでに考えを頭の中でまとめておいてね」

僕が次のアクションを起こす前に、トイレに行ってしまった。

 

そうすると、事務室の方から一人のオバサンが出てきた。

 

???「やぁ、初めまして。私はここのマネージャーをやっているねんな。いやぁ、まゆちゃんが『この日は大切なお友達と会うから休暇を取ります!! もしかしたら、この会社に連れてくるかもしれません!!』って張り切っとってんな。やぁ、男前で雰囲気のイイお兄さんやね!!」

 

彼女の上司らしい (以下、マネージャーとでもしておこう)。失礼な言い方になってしまったら申し訳ないが、いわゆる『半島系』の顔だちををしたオバサンである。。

初対面の僕とのしゃべり方の馴れ馴れしさといい、見た目・態度共に上品さに欠けるオバサンであった。

 

「どーも、どーも」と当たり障りのない返答でその場をやり過ごす・・・・

 

マネ「まゆちゃん、田舎モンで都会に友達がおらんおらん言うててんな。やから、景嗣くんと出逢えてホントに嬉しく思ってるんやないかなぁ?? 話をイロイロ聞いたかわからんけども、けっこう辛い思いしてる子やねんな、まゆちゃん。それでも大切な人には『自分ができることを一生懸命尽くそうとするエエ子』やねんな。どうか、まゆちゃんのこと、大切に想ってやってな!! ほな、仕事に戻るわね!!」

 

ケッ・・・

要するに、「彼女の善意を踏みにじるな」的な、間接的な圧力を掛けてきたわけだ。この時点でこのクソババアも完全なるグル確定だな。

で・・・・ 僕の知識上、今後「マネージャーという立場にいる」このクソババアが何かしら大胆なアクションを起こしかねないこともここで覚悟した。とりあえずいつでも防御・反撃できる気積りを整えておこう・・・

とにもかくにもオフィス上では毅然とした態度を貫かなくてはならないな・・・

 

まゆ「景嗣くーん。お待たせー!! どうかな、何か考え、まとまったかな??」

 

・・・・・

いいだろう・・・

 

だいたい把握した。

ハッキリ言って、僕から言わせると、デート商法の中でも「チープな部類」のグループである。

速攻でコイツらの要求を突っぱねてやってもイイのだが・・・

 

ここまで来たなら、なるべくキサマらのヤリクチの全貌を見せてもらおう。

心行くまで、俺が相手してやるよ。

ありがたく思え。俺のブログのネタにしてやる。

 

「ジワジワと可愛がってやる・・・」

「さて、小娘・クソババアごとき、俺に勝てるかな??」

 

そろそろ文字数がエエ頃合いになってきたので、本稿を「その2」と位置づけて、次回「その3」を投稿しようかと思う。

 

とりあえずは、一連の物語を描くことにし、本シリーズの最後に悪徳業者に共通しがちなパターンを経験則上でイロイロ話ができればエエかなと思っている。

 

次回、「反撃の章」

景嗣、いよいよ動き出します・・・・

続く

景嗣

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