少林寺拳法 型 天地拳第三系
どーも、景嗣です。
そうだな・・・
今日もやってみるか・・・
少林寺拳法の型紹介・・・
景嗣放浪記における今までの型紹介も参照して頂ければ幸いである。以下リンクを添付する。各自確認されたい。
本日紹介させて頂くのは、「天地拳 第三系」である。
(これがけっこう難しい。改善点は山ほどある・・・ 動画で公開するのもなんだか恥ずかしい・・・)
用意 結手立、調息、八方目より右足引足し、左一字構
(1)(2)(3) 左前千鳥に出て左拳上段横振突を正面に行い → 右拳右30度の方向に中段逆突を行い、左拳胸前 → 右足60度の方向に廻蹴を続けて行い、その足を90度の線に降ろして右に向き直る
この演目のコンセプトの解釈は様々ある。
1対1の状況で相手が右方向に捌き逃げていくのを追っていく、という考え方。
相手が4人いて、それぞれ、正面、右30度、右60度、右90度の方向に待ち構えている、と言う考え方。
前者を採用する場合、60度目の廻蹴を相手がどのように捌くのかを考えておくべきだろう。
(おそらく、三段技の「中段返」の如く、相手の廻蹴の脚線の方向を外しながらハタキ落すようにして90度の方向へ逃げるのであろう。ガッチリと級拳士がするような受けをしていたのでは、到底90度の方向には逃げられない)
2人1組になって、相手に第三系をしてもらい、それに対して自由に連反攻を行ってみるとイイかもしれない。何か新しいことに気づくことができるかもしれない。
後者の考え方を採用する場合、基本的に相手は4人いる。1,2,3の各一発ずつで相手の狂気を止める心づもりが必要となる。
振突きも中段突きも廻蹴りも、一発で仕留める豪傑なる攻撃をする必要があろう。
どちらの考え方もアリ。各道院、様々な考え方があるだろうから、片方を否定することなく、お互い尊重するように意見を聴いておくといい。
やー・・・・
わりと動画では、この部分が苦しいのだ。
まず、(2)の中段突の位置が高い。(3)の廻蹴りの位置も高く、直蹴り感が強い。要するに打撃の正確さに少し怪しさがある。
(ただ、廻蹴に関しては個人的には動画のでイイと考えている。ホントに入り込んでくる廻し蹴りというのは、直蹴の脚線に腰の捻りが入ったものだ。到底居ついた状態で払受などできるはずもないwww)
(2)の時の中段を打つ時に、後ろ足が居ついている・・・ 故に体勢が若干前ナナメに傾いてしまっている・・・
最初の振突が30度以上に角度が付いてしまっているため、相対的に指示通りの角度が守られていない・・・
1,2,3の連攻撃なので、流れるように一動作でスタイリッシュに行う必要があるけれども、肩に力が入ってしまい、なんだかギコチナイ・・・・
ここねぇ・・・ けっこう難しいのよ・・・
ごめんなさいwwww
あんまりイイ見本ではないかもしれんwwww
上記点を反面教師にして、各自練習されたい・・・
(4)(5) 右足前千鳥に踏み出しながら右手刀切、左拳胸前 → 続けて左拳中段逆突、右拳胸前
手刀切というのがある・・・
相手の首根っこにある頸動脈を外腕刀で押切るのである。手刀はなるべく立てるようにして相手の首根元に入れるのがイイ。あとは踏み込みと腰の返しで、頸動脈に「バシンッ」とインパクトを伝えるのである。
級技の「燕返し」などを練習するときに使う攻撃である。
上手く入ると、相手が吹っ飛ぶ (当てないと気が済まん性分なもんでwww) 。
もうホントに、気持ちとしては、上段中段の二連突きだ。上段順突を手刀に変えるだけである。
一般論として言えることだが・・・
「順突きだけしなさい」と言われたら、しっかり腰と肩の入った順突きができるのに・・・
「上段中段の連攻撃をしなさい」と言われた途端・・・最終の中段突きばかりに注力してしまい、最初の上段順突きが何もかも疎かになるパターンは、どの拳士にも見られる傾向にあると思う。
僕もこの点は、改善したい点である。
動画での手刀があまり有効打に見えない・・・
きっと、「速く、速く動かなければ」という気持ちが強いから、身体に力が入ってしまって、身体の動きはギコチナク、中途半端になる。有効な打撃、受けが成立しないばかりか、結果的に動きが遅くなる・・・・
「ゆっくりに見られてもイイから、キレだけを作って正確に動こう」という気持ちに転換してみるとどうだろう。身体の動きが滑らかになり、足、膝、腰の回転、肩の入りが1個1個正確になり、打撃受けともに有効になってくるだろうし、全体の動きの効率が良くなる結果、総体的に「動きが速い」と評価されるように思う。
きっと、老齢の道院長の方々の行う攻防が「受けきれないほど速い」のは、こういう少しの動作意識の積み重ねを行う結果であるように思う。
僕もドンドン歳をとっていってしまうので、早いところそのような意識に切り替えたいところである。
(6)(7) 左足より順退がりしながら右手下受け → 続けて右足蹴上を行い直ちに復位
コンセプトでいうと、守りのフェイズである。
こちらの手刀中段が捌かれて、直ちに反撃を喰らうわけである。
順退がりはなるだけ、大きくかつ速く行うのがイイ。
そして、下受をしてなるべく途切れることのないように蹴上を入れたいところ。間髪入れずに反撃を出して、相手の連攻撃を呼び込みたくないのだ。
上記の考え方からすると、下受した手が戻らないうちに素早く蹴っていく方がエエのかなと思う。手を残しといて金的を守るような気持ちも持てるし (実際は、手を据え置くだけでは守れない)。
下受に気持ちが入り過ぎて、身体が開きすぎないように注意する必要がある。
大事なのは「武的要素」。
カッコよく見せるよりも、如何に動きを合理化していくかの方が大事だ。考え方は様々だけれども、自分で「コレっ!!」という解釈を自信を持って堅持しておくのが大事だ。
(8) 全転換 (後ろ方向を向く動作)
(9) 右足前寄足、結手立、調息、八方目
動画では、ノリで正面に向き直したが、本来はその必要はない。画面から見て右方向に向いたままでイイ。そこから「天地拳 第四系」が始まるのだ。
・・・・
さてさて、以上が「天地拳 第三系」の概要である。
今回は、概要というか・・・
自分の動きの反省点ばかりが目立つような感じだったねwww
僕もホントまだまだ未熟もんなんですwwww
身体意識、動作確認、武的要素のイメージ、あれよこれよと試行錯誤のを続けて練習することが肝要である。
そして、それが面白い。
あーー。
気が向いたら、また何かしらの型でも紹介しようかなぁ・・・
以上
景嗣