日大アメフト部の反則タックル問題で思うこと その2

どーも、景嗣です。

 

本稿は、「日大アメフト部の反則タックル問題で思うこと」シリーズの「その2」である。

本稿を読み進めるにあたって、事前に前稿「その1」を読んでおくことを勧める。

以下、「その1」のリンクを貼っておく。各自確認されたい。

日大アメフト部の反則タックル問題で思うこと その1

 

さて、日大アメフト部の悪質な反則タックル問題について、前稿では世論の見方に近い一般論を主に展開させて頂いた。

本稿では、僕、景嗣の経験や知識に基づいた、独自の見方を好き勝手に展開していくことにしよう。

 

1点目

まずは大学の体育会の組織についてホントに少しだけお話ししよう。

僕は、色々な経緯があって、とある大学の体育会組織に所属することはなかったものの、一時、少しだけ顔を出させて頂いていたことがある。

また、僕の周囲には大学の体育会組織に所属している者が集まりやすかったこともあり、体育会組織の内部統制事情に関する話も多方面から耳にすることも多かった。

 

結論から言うと、体育会組織によって体質はそれぞれではあるものの、日大アメフト部のような顛末を招きかねない組織がまぁまぁ多かったような印象を受けたかな。

 

数種類の体育会組織の話を聞いたに過ぎないので、僕の私見が正しいわけではないが。

 

やっぱり、監督・コーチ・OBの権力が絶大である。嫌な言い方をすれば、監督・コーチ・OBが組織の主役であって、実際に部を運営している学生は脇役というか、監督・コーチ・OBの使い勝手のいい駒のような位置づけに過ぎないように思う。

 

そりゃ、実際に大会に出場して健闘するのは、選手である学生だけれど。

 

部の運営方針・方向性や教育・指導体制、育成方法みたいなのを考え定着させていくのは、実質的には監督・コーチ・OBたちであったと聞く。選手である学生は絶対的な権力者である彼らの前では、なすがまま。「NO」とは言えないというのが実情である。

 

それこそ、監督が「相手選手を再起不能にしろ」と言うもんであれば、学生は「NO」と言えないまま、相手選手の選手生命を絶ちにいくだろう。学生自身、自律した意志のもとでの行動軸が採りにくい状況であることが容易に想像がつく。

 

監督>コーチ・OB>>>>>>>学生

というヒエラルキーが敷かれている組織の元であれば、選手の行動 ≒ 監督・コーチ・OBの考え方という式が成り立つ。≒と書いてあるが、その実、限りなく=に近いように思う。

 

そうなると・・・

権力者の「人格」ひとつで組織全体の在り様が左右される。

 

要するに・・・

指示が無かったとて、監督・コーチ・OBの普段の考え方・「人格」がそのままあの悪質タックルという形で投影されていたと考えて相違ない。

この際、裁判上の責任は別にして、日大監督・コーチの「本質的な責任」は、もはや指示の有無を問う必要もないように思う・・・・

 

 

2点目

僕、景嗣は少林寺拳法の指導者 (役職:「助教」) として、イチ道場内の門下生へ技術指導を行っている。

 

まっこと恥ずかしい話。

僕、景嗣自身、指導中のコトバ使いが結構汚い。

 

「ボーッとすんなや!! 構えろやぁ!!」

 

「上段のガードが落ちとるっ!! 頭ブチ抜かれたいんか!!」

 

「道場内やから、今はオマエみたいに甘くてもエエけどなぁ。実践の場合、俺やったら相手の腕をヘシ折る。ほんで二度と悪事の働けない腕にしてやるんや。わかったかぁ」

 

振り返ると、恥ずかしくなるくらい汚いコトバを言っている自分に気づく。

(たぶん、前職で染みついたクセなんだろう・・・)

 

それこそ、日大監督・コーチが主張する内容と同じように、道場のチビたちに間違った認識を与えかねない危険性がある。

そういう意味では、僕自身、日大監督・コーチと同じような指導を行っている可能性がある。まっことお恥ずかしい・・・・

 

 

ただ、一つだけ。

僕、景嗣と彼らとの間に決定的な違いがあると考える・・・

 

 

うちの道場のOBに「マクレガーさん (仮名)」というのがいらっしゃった。

(バリバリの日本人ですけんww ゴリゴリの九州男児ですばいww 大手企業で管理職しとるけんね、ウェ――イwwww ←)

 

このマクレガーさん、空手糸東流有段者で、九州空手組手大会で3位の実力を持つ筋金入りの修羅である。

僕、景嗣は、網膜剥離に罹患する前にマクレガーさんに随分稽古をつけて頂いた。

これがあり得ないくらい強い・・・僕は彼に赤子の手を捻られるかのようにボコボコにされていた。

毎回の稽古でケガすることなく家に帰れる方が正直珍しかった。

 

 

ある日、僕の踏み込みとマクレガーさんの直突きのタイミングがピッタリと合ってしまい、マクレガーさんの拳を顔面にマトモにもらったことがある。

衝撃が凄過ぎて、防具の上からだったのだが、右マブタの上の方が「ザッパー」と裂けた。

上の画像は縫合後の画像であるが、とにかくキズが深かったようで、顔面から血が溢れ出て、間もなく意識が飛ぶ寸前までいった。

 

救急車で運ばれ、急いで縫合して頂いた。

 

縫合してもらってる最中、処置室で看護師さんの声が響いた。

 

「マクレガーさん入りまぁす!!」

 

んっ??

なんで、マクレガーさんが処置室に入って来よんの??

そう思っているうちに縫合が終わり、処置室を出ると・・・

 

腕を包帯でグルグル巻きにされているマクレガーさんが立っていた。

 

どうやら、先ほどの組手の中で僕が繰り出した「乾坤一擲の振り蹴り」をマクレガーさんが受けきれてなかったようである。

 

この「乾坤一擲の振り蹴り」、普通の廻し蹴りとは違う。あるコツを使って繰り出すのだ (ヒント:軸足と脱力、トルク回転ギアの解放)。

わりと大振りなのでハズすと隙ができるが、相手が下手に受けると「相手の骨が折れる」。相手に完全に受けきるか捌ききるかの2択しか与えない残虐破壊攻撃である(単発では絶対に見切られる。連攻撃の中に織り交ぜるのである)。

わざと相手の肩や上腕の骨を破壊して腕の機能を奪う。相手のガードが甘くなったところで、破壊した腕のサイドからガンガンとシバくという残虐コンボが完成する。

正直、これは僕の中では禁じ手である。よほどのことがないと使わない。

あろうことか、練習稽古でそれを繰り出してしまっていたようである。

 

マクレガーさんの腕の骨が剥離骨折でバキバキに粉砕されていた・・・・

 

景嗣、マクレガーさん、両者向き合って・・・・

 

「も、申し訳ないっ!!!!」

 

第一に出たのは謝罪の言葉である。二人とも手負いのため動けなかったものの、土下座したい気持ちでいっぱいだった。

 

思うに、「すいません」というコトバは、「相手へのリスペクト」が無ければ出てこない。人間というのは、リスペクトをしていない相手に対して、頭を垂れる動作は本能的にできないのである。

 

景嗣、マクレガーさん共にムチャクチャな組手稽古を行っていたものの、お互い、相手に対するリスペクトを持っているゆえ、素直に謝罪の言葉が出たのである。

 

さて、今回の日大監督・コーチの場合はどうだろう。

 

加害者側なのに、関学側のアクションが出るまでダンマリを決め込む。

数週間経って、謝罪会見を開き、形式上謝罪するものの、主に「言い訳節」の嵐である。

終いには、司会者が取材陣を邪見に扱い、会見を強行的に終了させる始末・・・

(前述のとおり、監督・コーチの考え方がそのまま選手の行動に現れる。この際、指示の有無や裁判上の責任は関係なく、彼らには重大な落ち度が認められる)

 

思うに、彼らには、「相手チームへの敬意・リスペクトが皆無だった」。

 

勝利に対する異常なまでの執着が、相手チームへの敬意・リスペクトを見えなくさせていたのだろうか・・・・

 

諸説あるが (スポーツ手段説・目的説など)

スポーツ・武道の本来的な目的は、「身体鍛錬や稽古試合を通じた、護身錬鍛、精神修養、人格・社会性の形成、そして良心育成」であろう。

純粋なスポーツマンはこの目的を見失わず、常に胸の奥底にこの信念を秘め続けている。そうすることで自然と相手へのリスペクトが身に着く。

 

実行犯選手が選手待機用のテントの中で流した涙は・・・・

「相手選手へのリスペクトを引き裂いたことへの自己罪悪の念」に他ならない。

これが涙となって、頬を伝ったのである・・・・

 

監督・コーチは、「勝利への異常なまでの執着 (あるいは傲慢か)」にとり憑かれて、スポーツの本来的な目的を見失った。

 

彼らの言動・立ち居振る舞いを見れば、

「相手チームへの敬意・リスペクトの念」が本当に皆無であることがわかる。

 

貴様らにスポーツを語る資格はない。

早々に表舞台から立ち去れ、下衆共め。

 

彼らを糾弾すると同時に・・・

僕自身も溺れぬように気を付けなければ・・・

「勝利」という甘美かつ魅惑の蜜に溺れて、「相手に対するリスペクト」を忘れないように。

 

僕は、こういうスキャンダルが報道される度に、「自分もこうならないように気をつけよう」と強く思うのだ。

 

人生のうち・・・人間は誰しも過ちを犯す。

自分は絶対そうならない??

どこにそんな保証があるというのだ。

 

甘い誘惑に誘われて・・・トチ狂ってしまうなんてコト、

多分にあり得る。人間ならば・・・・

 

また、反面教師が数人出てきてくれた。

ありがたい。

余生の糧にさせていただく。

以上

景嗣

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