尊敬する師との再会

どーも、景嗣です。

 

先日、院生時代にお世話になったN教授と二人でランチした。

N教授って呼ぶと堅苦しいので、以下「くにぴー先生」と呼ぼうww

パパジョンズ。僕の母校の大学の横にあるお店である。

キッシュとかカレーとか、お昼時に食いたくなりそうなメニューがいっぱいある。くにぴー先生の演習クラスでいろいろと議論したあと、くにぴー先生と生徒ら一行でよくランチした思い出の場所である。

プライバシーの関係上、両者とも顔は伏せている。

聡明であり、かつユニークな先生である。フランクでたくさん楽しい話をしてくれる素敵な先生である。演習の受講者は皆くにぴー先生のことを慕っていた。

また、僕の専攻分野では権威の先生でもある。学会では、たくさん教授がいる中でも重鎮的な存在として君臨していた。とにかく「基本」を大事にするスタンスの先生である。僕の研究分野は特殊性が色濃く出る分野であるが、その中で、彼の理論はバランス感覚が絶妙で、重厚な印象がある。多くの学者から支持を受けているのが何よりの証拠である。

おそらく、法学部に在籍する人間は誰しも、彼が執筆・編集した基本書・参考書・論文に目を通したことがあるだろう。僕が執筆した論文では、たびたび彼の論評が引用されている。

とにかく名実ともに素晴らしい先生なのだ。オーラがスゴイので会うたびに緊張していたのを思い出す。

 

 

やー、くにぴー先生と会うのはちょうど1年ぶりである。たくさん楽しいお話をさせて頂いた。以下にいくつかその時の会話を取り上げてみよう。まぁ、ランチでの雑談だ。まとまりがないかもしれんが了承されたい。テキトーに見てってほしい。

 

 

「景嗣くん、一番リスクの少ない進路を教えてやろう。今から、司法試験を受けることだ。どうだ? 景嗣くん?」

「お、おお、うえぇ?? い、今からっすか??(;゚Д゚)」

まったく、一流の考え方は面白くて仕方がないwww 唐突だったもんで危うくコーヒーを吹き出しそうになった。

 

 

くにぴー先生、おもむろにA4用紙10枚ほどを僕に手渡してきた (上記写真で僕が右手に持っている用紙である) 。

「景嗣くん、これプレゼント。来週1限目の演習で取り扱うからよかったら見といてくれ」

よく見たら、ドイツ語で記載されている何かしらの文献のコピーである。

「うぇ? あ、はい。」ホント突拍子がないんだからww

僕は少しくらいならドイツ語を読める。そこにはドイツ語で「契約法の基礎」という題名が書いてあった。最初の行をスラっと読んだら、総論の出だし入門のような、ありふれた記述がなされていた。

ほんで、「時間があれば、景嗣くんも演習に聴講しにくるといい」とのこと。くにぴー先生の演習に自由参加する権利を賜った。あざす。

 

 

「景嗣くん、どうして博士課程に進学しなかったのだ。大学に残ればよかったではないか。大学に残ったら鍛えに来てやったのに。今からでも遅くはない。もし君に『やる気』があって、研究の世界に戻ってくるならば、僕はミッチリ君を鍛えに来てやるぞ。」

光栄である。その道の権威の先生にここまで気にかけてもらってるのだ。「光栄」以外の表現が見当たらない。

研究の世界は甘くはない。大学院の修士課程時代、本当に死に物狂いで演習に取り組み、論文を執筆させて頂いた。幾度となくブチのめされてきた。

博士課程に進学された先輩方の姿も見てきている。博士課程ともなると、並大抵の事務処理の量と質ではない。それでもみなさん、ストイックに毎日研究活動に勤しんでいた。そんな先輩方を何人も見てきた。

修行期間は最低でも3年、この世界に飛び込むなら腹をくくる必要がある。とてもではないが、迷いがあっては務まる仕事ではないのである。茨の道である。

くにぴー先生の言う「やる気」とは、「覚悟」にほかならない。

くにぴー先生はフランクに提案してくださるが、一般的にはこのディシジョンはまぁまぁ重いものである。「覚悟」のある方は是非、研究職に進んでみてはいかがでしょうか。

 

 

「いま景嗣くんは25歳か。25歳なんていくらでも方向転換は可能である。特に君のような子は。ゆっくり今後のキャリアを考えていけばいい。ただ、自分自身どういう方向性でキャリアを積み上げていくか、活かしていくかということは常に念頭に置くことだ。自分の生きる基準・軸を明確に持ちたまえ。」

ありがたい言葉である。くにぴー先生は僕の性格を薄々感じて敢えてこういうことを言ってくれたのだろう。

僕の弱点だ。

欲がなく、将来を楽観視できない僕には見えないのだ。青写真が。

人間だれしも死ぬ。僕は人間の中でも長生きはしない方だろう。身体中の骨もボロボロだし、右目の視力ももはや死んでいる。死をかなり近くに感じてしまう。そういうことばかり考えている。僕にとって将来はそういうビジョンしか見えてこない。

僕はいたってマジメだ。どうにかして青写真を描くように努めている。

それでも見えないのだ。生きる基準・軸なんて。これから生きていくことを想定してないから。

何も見えてこない。何も。

25歳男性。エエ歳こいた男がこのザマである。こんな自分を再確認するたびにさらに情けなくなる。

この会食で僕にとって一番重みのある言葉だった。

 

その他にも学術的な話もしたし、気が付けば3時間くらい時間が経っていた。楽しい時間はあっという間に過ぎるのである。

卒業生としてくにぴー先生にお会いしたが、あの頃のようにとても良くしてくださった。ありがたい。

くにぴー先生。また会いに行きます。その時にはもっといいお土産話を持っていけるようにしておきます。

以上

景嗣

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尊敬する師との再会” に対して1件のコメントがあります。

  1. impact-y より:

    未来。

    俺は司法書士と司法資格の違いすらわからない
    けど
    前にツイッターの質問箱で必要な資格とは?
    の問いに司法資格と答えていたのは
    この先生の教えも関係しているのかな

    この問いに限らず
    ブレず一貫しているのが師匠の魅力(笑)

    あの問いに
    『調理師免許』などと
    答えていたら、恐らく俺はおかしくなってたかもしれない(笑)

    前置きはこのくらいで(長い)

    誰しも
    自分の人生の生き方、考え方に影響を与えた人はいるはず
    俺は今の今もその方のお陰でここに居れるっても過言ではない
    家族以外では明確に2人。

    その1人が小学生の担任。
    簡単な理科の実験
    幼心に先生がマジシャンに見えて引き込まれた

    大人になって、其ほどの衝撃受けた人はいないけど
    違ったベクトルでエネルギーぶち当ててきた人が
    2人目(笑)
    大学生の頃。

    俺だけかもしれないが
    影響与える人って
    大抵、押し付けはせず、勝手に引き込まれるオーラがあるんよ

    師匠の先生も読んだ感じ、そんな気がした

    人生のターニングポイントでそのような人に巡り会えて、未来を変えてもらえるなら、大いに嬉しい事。

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